会社を退職して現在無職なので、生まれて初めて確定申告をやってみました。
確定申告というと、いろんな書類を書いて税務署に持っていくという面倒くさそうなイメージだったのですが、実際にやってみると結構簡単で会社でやっていた年末調整手続き+αという感じで、全て自宅で処理できました。
マイナンバーカード利用が前提ですが、私の場合は家から一歩も出ることなく手続きが完了したのにはちょっと驚きました。
やったことは、おおまかに以下の通りです。
- 事前準備(マイナポータル連携)
「マイナポータル」経由で生命保険やふるさと納税などの「各種控除証明書」が取得できるようにしたり、税務署に電子申請できるように設定を行います。
ここは初回だけなのですが、ちょっと面倒くさいです。
- 確定申告書の作成&提出
「確定申告書等作成コーナー」で、画面に従って確定申告データを入力していきます。
税金の計算は自動なので、マイナポータル連携できていない控除証明書に関する金額だけ入力すればOKでした。
作成した確定申告データをe-Taxで送信すると、申告書の印刷や税務署への提出が不要なのがいいですね。(控除証明書の提出も不要なんですね!!)
- データが送信できたことの確認
e-TaxのメッセージBOXで確定申告データが受け付けられていることを確認します。
ということで、実際にやったことをもう少し詳しく書いてみます。
事前準備(マイナポータル連携)
昨年支払った生命保険やふるさと納税などに対する控除の情報を確定申告に自動で反映させたり、入力した確定申告のデータをそのまま電子データで税務署に送付できるようにします。
概要はこちら
↓
マイナポータル連携に関する説明(国税庁)
ページ中ほどに「マイナポータル連携の全体図」があります。
図右側にある「マイナポータル連携対象の控除証明書」の電子データを、「民間送達サービス」経由でマイナポータルに取り込んで、確定申告に自動反映するという流れになります。
操作の流れはYouTubeで公開されていますが、おおまかに以下の通りです。
- マイナポータルにログインして、「確定申告の事前準備」を選択します。
- マイナポータル連携できている各種控除(生命保険やふるさと納税など)の種類が一覧で表示されているので、控除の種類を選択→発行元(生命保険会社やふるさと納税の運営会社)を選択していきます。
- 2.の各種控除の選択が完了したら、控除証明書の発行元から控除データをマイナポータルに取り込むための「民間送達サービス」の連携を行います。
対象となる「民間送達サービス」は、選択した控除証明書の発行元が使用するものが自動的に選択されて表示されますが、ほとんどの発行元は「e-私書箱」を使っているようなので、私の場合はそれ1つを連携設定するだけでOKでした。
- 3.の連携設定が完了したら、それぞれの「民間送達サービス」ごとに2.で選択した控除証明書の発行元が表示されているので、それぞれと連携します(ここがややこしくて時間がかかりました)。
連携する会社を選択すると、「控除に関する証明書発行企業と連携」というボタンが表示されるのでタップ→民間送達サービス(私の場合e-私書箱)の画面に遷移して、ここで再度連携しようとする発行元の選択を行います(文字で書いてみても訳がわかりませんが、初見だと「なんでまた選択し直しやねん!!」と何をやっているのか訳が分からなくなりました。YouTubeの説明動画もこの部分は省略されてますし・・・)。
で、発行元を選択すると、今度はその発行元企業の画面に遷移して、連携するのに必要な情報(生命保険なら契約番号や契約者氏名など)を入力して、やっと連携ができます。(発行元企業の数だけ操作します)
ちなみに、会社などで取りまとめている団体扱いの生命保険など(個人で契約していないもの)は連携できないっぽいです(私の場合はできませんでした)。その場合は、確定申告書に手入力することになります(会社の年末調整と同じですね)。
国民年金やiDecoの積み立てを行っているなら「ねんきんネット」と連携、確定申告を電子データで提出するには「e-Tax」と連携が必要です。
- 4.で必要な発行元との連携操作が完了したら、連携処理が完了したかどうか確認します(4.の操作で即連携完了ではなくて、ある程度時間が必要なためです)。
再度マイナポータルの「確定申告の事前準備」を表示すると、証明書の準備状況という欄に、4.で連携操作した企業が「準備完了」という表示になっていればOKです。

面倒だったマイナポータル連携ですが、来年以降は控除項目に変更なければ何もすることはありません。
確定申告書の作成
マイナポータル連携が完了したら、確定申告書の作成です。
スタートは国税庁の 確定申告書等作成コーナー から。
PCで操作する場合のマニュアルはこちら。
初めてe-Taxを利用する場合は申請者の情報を登録してから、確定申告書の入力画面が表示されますので、画面の指示に従ってマイナポータル連携ができていない控除項目を入力して確定申告書の作成が完了します。
入力が完了するとこんな感じで確定申告書がpdfで作成されるので、入力内容に間違いないか確認の上、e-Taxで税務署にデータを送信します。

以下 第一表~第三表も作成されています。



ということで、確定申告でe-Taxを使うと自宅で全てが完了しました。
便利なもんですねぇ。
確定申告データが正しく送信できたことの確認
確定申告データが正しく送信できたか確認します。
確認する内容は以下の2点です。
- e-Taxのメッセージボックスに「所得税及び復興特別所得税申告」というメッセージが届いていること
- メッセージに添付されている受信データ(XML)が送信した確定申告データと一致していること
e-Taxにログイン して、メッセージボックスの一覧から該当メッセージを開きます。


受信データ(XML)の帳票表示で申請した内容が表示できるようですが、私の場合なぜかエラーになるのでデータをダウンロードして、「確定申告書等作成コーナー」トップ画面右側にある「メッセージボックスの確認」でxmlファイルを取り込んで申告書を表示して内容を確認しました。
来年からの確定申告は簡単にできそうです。
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