東北ツアー(11日目・その3:致道博物館)

旅行・観光

夫婦そろって仕事をリタイアして時間がたっぷりできたので、いままで訪れたことのなかった東北地方(の南半分)に「紅葉」と「温泉」をテーマにして約2週間の旅行に行ってきました。
東北ツアーの11日目は酒田市内で観光してからちょっとだけ秋田県に入って、また山形県に戻りながら観光をしたいと思います。
「鳥海山」の真っ白な景色を楽しんだ(?)あとは、山形県に戻って鶴岡市にある「致道博物館」を訪れます。
東北ツアー11日目・その2:山居倉庫・鳥海山鉾立 からの続きです)

「致道博物館」は1950年(昭和25年)、旧荘内藩主第16代酒井忠良氏が地方文化の向上発展に資することを目的として土地建物および伝来の文化財などを寄附することにより設立されました。
この場所は鶴ヶ岡城の三の丸にあたり、敷地内には重要文化財建造物が3棟や名勝庭園があります。

致道博物館
旧庄内藩主御隠殿
致道博物館
旧庄内藩主御隠殿
幕末に江戸中屋敷の一部を北前船で運んで移築したと伝わる酒井家11代忠発が建てた隠居所。
江戸時代の鶴ヶ岡城下の様子や、庄内地方で盛んに行なわれていた磯釣り関係の資料、旧庄内藩主酒井家に伝わる武具・調度品、歴代藩主の書画などが展示されています。
致道博物館
旧庄内藩主御隠殿

 

旧西田川郡役所(重要文化財)
致道博物館
旧西田川郡役所(重要文化財)
明治初期の擬洋風建築で、ルネサンス様式の模倣が玄関ポーチの柱脚台や釣り階段などに見られます。
ドールハウスやミニチュア洋食器などが展示されています。

 

旧鶴岡警察署庁舎(重要文化財)
致道博物館
旧鶴岡警察署庁舎(重要文化財)
山形県の擬洋風建築を代表する建物のひとつで、外部窓廻りなどにルネッサンス様式を模していますが、屋根の大棟や破風妻飾りなど在来様式も巧みに取り入れています。
旧鶴岡警察署庁舎の取調室
段差があって筵(むしろ)が敷いてあるのは、遠山の金さんではないですが江戸時代をイメージさせますね。

 

旧酒井家江戸屋敷 赤門
致道博物館
旧酒井家江戸屋敷 赤門
御隠殿と同じように、北前船で運んで移築したと伝わる門です。

 

酒井氏庭園(国指定名勝)
酒井氏庭園(国指定名勝)
致道博物館
酒井氏庭園(国指定名勝)
御隠殿の奥座敷から見える庭園で、国指定の名勝となっています。
ただ、今日最初の観光で訪れた酒田市の本間美術館・鶴舞園がとても美しかったので、ちょっと盛り上がりに欠けました。

 

旧渋谷家住宅(重要文化財)
旧渋谷家住宅(重要文化財)
致道博物館
旧渋谷家住宅(重要文化財)
渋谷家住宅は出羽三山のひとつ湯殿山麓・田麦保にあった民家で、山峡の豪雪地帯に適した構造になっています。
明治時代から養蚕を行っていたため、2階3階、屋根裏部屋まで養蚕などの作業場・収納場として有効活用していました。これにともない、通風や採光を目的とした高ハッポウとよばれる高窓が取り付けられ、その結果、カブト造りといわれる均整のとれた美しい茅葺き屋根となりました。

致道博物館で庄内の歴史を学んだのちは、出羽三山の一つ「羽黒山」にお参りに行きたいと思います。
東北ツアー11日目・その4:羽黒山 随神門・五重塔 に続きます)
  


致道博物館公式HP

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