「京の冬の旅」は、桜や紅葉といった自然の魅力だけでなく、冬の時期に文化財や伝統文化・産業などの京都の魅力を伝えることを目的とした京都市観光協会が主催する観光キャンペーンで、毎年1月~3月に開催されています。
その「京の冬の旅」では普段は公開されていない寺院や文化財が特別公開されるので、今回はそれを目的に京都を訪れました。
ということで、「京の冬の旅」1日目「建仁寺」に続いては、「平等寺(因幡堂)」「頂法寺(六角堂)」です。
(’25 京の冬の旅(1日目 その4:建仁寺)からの続きです)
平等寺(因幡堂)
平等寺(因幡堂)は平安時代(1003年)に創建されたお寺で、本尊が薬師如来です。
京都市内にありながら「因幡(現在の鳥取県)」の名前が付いているのは、この地に屋敷を持っていた「橘 行平」が赴いていた因幡の国で病に倒れた際に、「因幡の国の賀留津という所に1つの浮き木があるので、それを引き上げて供養するよう」夢でお告げがあったそうで、実際に引き上げてみるとそれは「薬師如来」で、その地に安置したところ病が治まったそうです。
その後京に戻った行平は「我は西より来て東の国の人々を救うためにやってきた」という夢のお告げがあり、目を覚ますとその「薬師如来像」が門の前に立っていたそうです。
そして自身の屋敷をお堂に改めて薬師如来像を安置して、その堂の名前を「因幡堂」としたそうです。
その後源平の争乱の時代には高倉天皇から「平等寺」と命名されたそうです。
因幡堂の薬師如来像は、長野県の善光寺の阿弥陀如来像や京都府の清凉寺の釈迦如来像とともに日本三如来と言われているそうです。
今回の京の冬の旅では「薬師如来像」が公開されていました。

平等寺(因幡堂)に到着しました。

因幡堂は右斜め前の方にあります。




頂法寺(六角堂)
頂法寺(六角堂)は、587年に聖徳太子によって創建されたと伝えられている歴史のあるお寺で、正式名称は「紫雲山頂法寺」ですが、本堂が六角形であることから「六角堂」と呼ばれています。
このお寺の南側に面している通りの名前は、このお寺の名前をとって「六角通り」になっています。
また頂法寺(六角堂)は、華道家元「池坊」が住職を務めており、いけばな発祥の地として知られていて、境内には京都の中心を示すとされる「へそ石」があります。
今回の京の冬の旅では、本堂内陣部分に入って拝観することができました。







今回は、この奥の内陣部分に入って秘仏の如意輪観世音菩薩像、毘沙門天立像を見ることができました。




京の冬の旅1日目は以上となります。
今日はかなり歩いたのでホテルでちょっと休憩してから晩ご飯に行きたいと思います。
(’25 京の冬の旅(1日目 その6:晩ご飯 肉バル山村牛兵衛)に続きます)
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