「京の冬の旅」は、桜や紅葉といった自然の魅力だけでなく、冬の時期に文化財や伝統文化・産業などの京都の魅力を伝えることを目的とした京都市観光協会が主催する観光キャンペーンで、毎年1月~3月に開催されています。
その「京の冬の旅」では普段は公開されていない寺院や文化財が特別公開されるので、今回はそれを目的に京都を訪れました。
ということで、「京の冬の旅」2日目「北野天満宮」に続いて訪れたのは「龍安寺」です。
(’25 京の冬の旅(2日目 その1:北野天満宮)からの続きです)


NHKの大河ドラマ「光る君」でイケメン天皇で有名になった「一条天皇」をはじめとして5つの天皇陵があるんですね。


この先が境内になります。

石庭や襖絵の見学はこちらから入ります。

龍安寺の方丈には元首相の細川護熙氏が、龍安寺の開基である細川勝元公の550年忌記念として奉納した襖絵「雲龍図」が公開されています。
「雲龍図」は40面の襖に9匹の龍が順に登場し、龍が生まれてから年老いていく様子が表現されています。











そして龍安寺のもう1つの見どころである「石庭」です。
この石庭は枯山水庭園の代表作として世界的に有名で以下の特徴があります。
(1)シンプルな構成:白砂と15個の石のみで構成されています。
(2)視覚的な工夫:全部で15個ある石は、どの角度から見てもすべての石が見えないように造られています。
また、石庭を取り囲む土塀は菜種油を混ぜた土で造られていて、時の経過による色合いの変化が独特な風合いを出しています。

石庭を囲む土塀は手前から奥に向かって低くなるように作られていて、視覚的に奥行きを感じさせるようになっています。遠近法を使うなんてすごいですね。


石庭を動画でも撮ってみました。

これは水戸光圀公から寄進された、「茶席 蔵六庵(ぞうろくあん)」の蹲踞の模型になります。


これは釈迦が説いた教えの一つで、「足ることを知る人の心は穏やかであり、足ることを知らない人の心はいつも乱れている」という意味とされています。(心がけるようにします・・・)
そして’25京の冬の旅では、「龍頭龍尾図(りゅうとうりゅうびず)」と「茶室 蔵六庵」が特別公開されていました。
「龍頭龍尾図」は龍安寺が1797年の火災で焼失した旧方丈の襖絵「雲龍図」16面の一部だったもので、火中に飛び込んで救い出すことができた数面がたまたま「頭と尾の揃った龍の絵」だったそうで、それが大切に保管されています。
また、「茶室 蔵六庵」と「知足の蹲踞」は撮影OKでした。


こちらが茶室 蔵六庵です。

にじり口は小さくなっているのが普通ですが、ここのにじり口は大きくて腰をかがめずに入ることができるようになっているのは、歴代の天皇がこの茶室に訪れていたそうで、天皇に跪ずかせる訳にはいかないという配慮だそうです。


この茶室の広さは4畳で、手前に板があるところが中板というそうで、ここにお湯を沸かす炉が置かれるそうです。
蔵六庵を動画でも撮ってみました。
方丈を出て境内をぐるっと歩いてから次の目的地に向かいたいと思います。

門の左手が石庭になります。


池の周りをぐるっと歩くことができます。


龍安寺に続いては、仁和寺に向かいます。
(’25 京の冬の旅(2日目 その3:仁和寺)に続きます)
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