正倉院 THE SHOW@大阪歴史博物館(後編)

アート

2025年6月14日~8月24日 大阪歴史博物館で開催されている「正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡」を体験しに行ってきました。

「正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡」は、日本が誇る“正倉院宝物”を、最新テクノロジーと体験型演出で“体感”するイマーシブな展覧会です。宮内庁正倉院事務所が全面監修し、「愛」「美」「紡ぐ」の3つのテーマを通して宝物の背景に秘められたストーリーを紐解きます。
正倉院 THE SHOW@大阪歴史博物館(前編)からの続きです)
 

「STAGE02 全身で感じる」エリアの臨場感あふれる映像に続いては、「STAGE03 壮大な物語」エリアです。

正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
大仏開眼会
「仏教の力で国を鎮めたい」と願った聖武天皇が東大寺に大仏を建立するストーリーが描かれています。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
大仏に眼を入れるのに用いられた大型の筆

 

勅封
正倉院の宝物は勅封によって守られています。
現在では年に一度2カ月間開封されて、その期間内に宮内庁正倉院事務所がすべての宝物を点検しています。
勅封で守られた正倉院の扉
扉の鍵が勅封されています。


正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
時空を超える美
ギリシャやエジプト、インドを起源とする美しい文様は仏教美術とともにシルクロード上に広がっていきました。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
その美しい文様はシルクロードを辿って日本にもたらされ、東西文化が融合して独自の美が創造されていきました。
そんな美をまとった宝物が正倉院に収められています。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
紺玉帯(こんぎょくのおび:ラピスラズリで飾った帯)
「正倉院 THE SHOW@大阪歴史博物館(前編)の「STAGE02 全身で感じる」エリア」で展示されていた「螺鈿箱(らでんのはこ)」に入っていた帯ですね。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
瑠璃魚形(るりうおがた)/瑠璃小尺(るりしょうしゃく)
腰帯から吊り下げていたガラス製の飾り
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
瑠璃坏(るりのつき)
超絶技巧
正倉院の美を生み出している要素の一つが数々の高度な技法です。現代では再現することが難しい技法もあるそうです。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
銀薫炉(ぎんのくんろ)
衣服に香を焚きしめる道具で、唐草文と獅子・鳳凰の文様を彫り、間を切り透かしています。
香を入れる内部の皿は三重の輪を使って傾けても常に水平になる仕組みになっています。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
守り伝える正倉院
皇室と養蚕のつながりは聖武天皇の時代から続いていて、明治時代から皇居で養蚕を始めています。
それは現在まで受け継がれていて、日本産種の「小石丸」から採れる絹糸は古代の絹糸に近いので、正倉院宝物の再現模造のためにたびたび下賜されているそうです。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
「小石丸」と一般的な繭と絹糸


 

正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
蘭奢待(らんじゃたい)
宝物名は「黄熟香(おうじゅくこう)」という巨大な沈香でベトナムからラオスあたりの山岳部が産地とされています。
足利義政、織田信長、明治天皇など時の権力者が切り取らせたと伝わる香木として有名です。
その香りを科学的な分析と調香師による香気確認によって、蘭奢待の香りを再現させています。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
蘭奢待
これはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で使用された小道具だそうです。
織田信長のシーンで用いられたので、明治天皇が切り取らせた部分は表現されていないそうです。
こちらは実物の写真
切り取られた3か所に紙がかけられていて、左から「明治天皇」「織田信長」「足利義政」だそうです。
こちらが蘭奢待の「香りの体験」です。
表現する語彙を持ち合わせてないですが、なんとなく「シナモン」や「ニッキ」のような甘くスパイシーで複雑な香りがしていました。
正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡


最後は「STAGE04 新たな鼓動」エリアです。
正倉院の宝物から、現代アーティストが新たに創造した作品が紹介されていました。

正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
正倉院に収められている楽器の一部が昭和の頃に録音された音源が残っています。
その音源を使って現代の音楽として誕生した「光」を聴くことができます。
1,300年前の音と現代の音が見事に融合した幻想的でとても心地よい曲でした。

 

正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡
「篠原ともえ」さんが作った「漆胡瓶(しっこへい)」を表現したドレス

ドレスが回転していたので動画でも撮ってみました。


「正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡」は、聖武天皇と光明皇后から始まる正倉院1,300年の歴史と宝物の美を、見て・感じて・体験できるとても素晴らしい展覧会でした。
これを見ると、毎年秋に開催されている「正倉院展」にも行ってみたくなりました。
 


「正倉院 THE SHOW」HP


「正倉院 THE SHOW - 感じる。いま、ここにある奇跡」を体験したあとは、梅田でちょっと早めの晩ご飯を食べたいと思います。
フレンチおでん 赤白@ホワイティ梅田 に続きます)

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